医院外観

わきが・わきの多汗症

世界的には3つの選択肢があります

美容外科・形成外科TOP>わきが・わきの多汗症

ボツリヌス注射~わきの多汗症に~

【汗を出す指令にストップをかけます】
発汗に関与するエクリン汗腺は、自律神経(アセチルコリン作動性の交感神経)が支配している為、ストレスや極度の緊張等の心因性の刺激を受けると、発汗が増加し大量の汗をかきます。ボツリヌス製剤はエクリン汗腺への神経伝達物質であるアセチルコリンの放出を抑制し、汗を抑えます。発汗が減少すると、同時に軽度のワキガへの効果も得られます。

【においの強弱で使い分け】
ニオイはあまり気にならずワキ汗が多い方に効果的なのがボツリヌス注射です。
ニオイが気になる方は、下記の手術(反転剪除法)やマイクロウェーブ照射(米国などで行われています)が選択肢に入ります。
ニオイがあっても手術に抵抗がある方は注射やマイクロウェーブ照射を選択することがあります。

【日常生活に問題なし】
ボツリヌス注射は腫れも無く、当日からシャワーも可能なため、生活の制限は特にありません。汗シミもすっかり解消されます。注射後、徐々に効果が現れて1週間後には不快な汗が止まります。個人差もありますが、効果の持続期間は6ヶ月程度です。

わきが手術(反転剪除法)~保険適用だが身体的負担も~

【保険適用】
わきがと診断された方に対する、反転剪除法によるわきが手術は保険適用です。

【メリット】
他のわきが治療に比べると負担金が少なくすむメリットがあります。また、ボツリヌス注射と比べると効果が半永久的であるという点も優れています。

【デメリット】
負担金が少なくすむ一方で、反転剪除法はわきの皮膚をめくってニオイのもとを取り除いていく方法になりますので、術後の痛みが強いこと、身体への負担が大きく一定期間の安静を要すること、傷あとが残る可能性があることが弱点です。

【多汗症の方はご注意ください】
多汗症の原因となっているエクリン腺は皮膚の非常に浅い部分に存在します。手術で取り除く場合、皮膚が薄くなり、皮膚の壊死のリスクが高くなりますので、一般的には行われていません。したがって手術で効果があると謳っている広告はまやかしで、手術で皮膚の下を剥がすことによって、皮膚への神経が一時的に切断されるため、数ヶ月は汗が止まるのですが、神経が再生されると多汗症は再発します。多汗症の標準的治療は手術ではなく、制汗剤、ボツリヌス毒素注射、マイクロウェーブ照射(ミラドライ)となります。

マイクロウェーブ照射(ミラドライ)の特徴~米国FDA承認の切らないわきが治療~

ワキを見る女性

【米国におけるFDA認可】
ミラドライは日本国内では未承認ですが、審査の厳しいアメリカ食品医薬品局(FDA)から脇汗(腋窩多汗症)、わきが(腋臭症)の認可を得ている唯一の治療機器です。ヨーロッパのCEや韓国のKFDAも医療機器の審査を行っている似たような組織で類似の治療機器を出していますが、審査の信頼度ではFDAに全く及びません。

【ミラドライの特徴】
1.腋窩多汗症・腋臭症の治療を同時に行えます。*ボツリヌス毒素注射では腋窩多汗症のみ、手術では腋臭症のみしか治療できません。
2.社会生活に影響を与えない。*手術は安静が必要になります。
3.半永久的な効果が期待できる。*ボツリヌス毒素注射では効果は3〜4ヶ月になります。
4.傷跡が残らない。*手術は傷が目立つことがあります。
5.何回でも受けることができます。*手術は合併症のリスクが高くなるため、原則1回しかできません。

【半永久的な効果】
マイクロウェーブを汗腺の水分子に照射することによって、わきがの原因であるアポクリン腺、エクリン腺の機能を失わせていきます。失われた汗腺は復活しませんので、手術同様に長期間の効果をもたらします。
ミラドライが照射するマイクロウェーブは、電子レンジの電磁波に近いものと考えて下さい。水分子が電磁波に反応して発熱し、ニオイと多汗のもとを攻撃します。
マイクロウェーブは、医療の世界では腫瘍、心臓、泌尿器などで使用されており、安全性と効果が実証されています。
【日常生活に問題なし】
術後、わきに腫れが生じますが、日常生活も可能です。ただし、治療当日の運動と治療当日の入浴は控えることになります(シャワーを浴びることは可能です)。

マイクロウェーブが作用するイメージ図

ミラドライ照射イメージ

装置をワキに押し付け作動させると、装置の先端が皮膚を吸い付けてマイクロウェーブ(下図の波紋)を照射します。水色が汗を出しているエクリン腺、黄色がニオイを出しているアポクリン腺です。

ミラドライ作用イメージ1

マイクロウェーブは皮膚を通過し、皮下の水分子を発熱させることで、汗とニオイを出す器官を攻撃します。

ミラドライ作用イメージ2

下図の青っぽい部分は装置の先端により冷却され、やけどを防ぎます。皮下3mm~5mmの層が熱を持ち、一時的に70℃程度に達します。この熱によりエクリン腺とアポクリン腺の機能を失わせるのです。

ミラドライ作用イメージ3

他の治療法と比べて、ミラドライのメリットとデメリット

【メリット】
ボツリヌス注射と比較すると、ニオイに対する効果が高く半永久的であるという点が優れています。1回の費用はマイクロウェーブ照射の方が上ですが、ボツリヌス注射を定期的に複数回注射する事を考えると、費用面でも近づいていきます。
手術と比較すると、痛みが少ない、傷あとが残らない、日常生活への支障が無い点で優れています。

【デメリット】
手術(保険適用)と比べると、費用がかかるという点が弱点です。
ボツリヌス注射と比べると、効果が術後すぐに現われる点で優れていますが、ワキが少し腫れる点や多汗症に対する効果でボツリヌス注射とは差があると言えます。

当院におけるミラドライの特徴・長時間かかるワケ

【担当医】
担当医は牧野太郎です。ミラドライの日本代理店(JMEC,ジェイメック)から医師向けの講演依頼を受けて発表を行っている、ミラドライのエキスパートドクターです。
Dr.牧野太郎は麻酔科を標榜する医師でもあり、ミラドライ施術にあたり麻酔をかけます。

【導入実績】
当院はミラドライの導入実績が長く(2014年に導入)、大分では最も治療経験が長いクリニックです。その経験でわかったことは照射手技によって効果が大きく変わってくるということです。
当院ではミラドライを担当する医師は日本形成外科専門医で、腋臭症手術の手術経験も豊富です。そのため、腋窩の解剖に熟知しています。また食用の豚肉などを用いた実験・研究を通じて、十分な効果を上げるべく手順の改良を行っています。

【当院の治療の特徴】
1.広範囲照射 *最大範囲の照射テンプレートを使用します。
2.強めのエネルギーで照射 *治療効果とリスクのバランスを見て強めの照射を行います。
3.全範囲2パス照射 *2回照射(2パス)の方が効果が高いことが豚肉実験でわかっています。また照射範囲の一部の2パスではなく、全範囲の2パスを行っています。
4.料金は局所麻酔代込です。*局所麻酔代が別途必要なクリニックもありますのでご注意下さい。また痛みに弱いと思われる小児(15歳未満)の静脈麻酔は無料で行っています。15歳以上の静脈麻酔代は 33,000円(税込)がかかります。

発表スライド セミナーチラシ ミラドライ照射イメージ

わきが治療(ボツリヌス注射・手術・マイクロウェーブ照射)の比較

わき施術比較画像

上記のような違いがございます。表示されている料金は10%の税込みです。詳しくは料金についてをご覧ください。
ミラドライの料金は、両ワキ1回で248,000円(10%税込)です。成長期の方は照射後に汗腺が発達することがありますので、2回照射可能な料金プランもございます。

予約(Dr.牧野太郎の診療について)

お電話(097-558-6588)または来院時に承っております。
予約受付時間
平日10~12時 15~18時
土曜10~12時 14~15時

【市外・県外の方にはオンライン診療によるカウンセリングも】
遠隔地にお住まいの方のためにオンライン診療サービスcuron(クロン)というアプリケーションサービスを導入しました。このサービスをご利用の場合、別途利用料が必要になりますが、自費診療に限り、初診でも「医療相談」が可能となります。遠隔地からでも直接来院せずにカウンセリングを受けていただけます。
スマートフォンでアプリをダウンロードし、当院の医療機関コード「87e9」を入力してご利用下さいませ。
※スマートフォンでのみご利用いただけるサービスです。クロンご利用ガイドをご覧くださいませ。
※初診の場合は、原則として来院してご受診くださいませ。

トップページをご覧になる方