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シミには種類があります

【シミとは?】
シミは何かというと、皮膚の色素であるメラニンの局所的な増量です。まわりの皮膚と比べて色が黒いところをシミといいます。

【シミの種類】
シミは、大きく5種類に分けられます。
・ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
・SK(老人性色素斑・脂漏性角化症)
・そばかす(雀卵斑)
・肝斑
・PIH(炎症後色素沈着)
それぞれ発生時期が異なるため、診断に有用です(図1)。紛らわしいものとしてアザやホクロがありますが、アザは生まれつき存在するもの、ホクロは皮膚の良性腫瘍として治療上鑑別することが必要です。

患者の年齢と発生頻度・症状の程度のイラスト

シミ治療について

このように、シミにはたくさんの種類があり、種類によって治療法が異なりますので、診断を正確に行う必要があります。治療は一般的に光治療(レーザー、IPL)、内服、外用があります。

【外用治療】
ご自宅で行えるピーリング作用のある化粧品や、ハイドロキノンなどがあります。

【肌診断システム】
シミの評価のために肌診断システムを導入しました。シミの評価は写真などではわかりにくいことがあり、これが治療効果の判定を難しくしていたのですが、毎回同じ条件で写真が撮影できますので、治療の効果を実感していただけると思います。

光治療について

【シミに対する光治療】
シミに対する光治療には、レーザーとIPL(IntensePlusedLight)というものが存在します。レーザーは一つの波長の光だけ発振されるのに対して(例えばYAGレーザーでは532nmと1064nmという波長を選択します)、IPLというのは520nm~1200nmという範囲の波長が発振されます。波長によって治療効果が違ってきますので、レーザーの場合は一つの特徴しか持ちませんが、IPLの場合は様々な特徴を持っています。フィルターによって波長のピークや範囲を変えることでシミや赤ら顔、毛穴などに対する治療効果が変わってきます。
日本ではIPLはフラッシュランプとかフォトフェイシャルなどと言われることが多いですが、同じものと考えてもらって良いです。IPLはたくさんのメーカーから様々な機種が出ています。

シミの治療だけでいうとレーザーの方が効果は高い(キレが良い)ですが、ダウンタイム(皮むけや赤み、色素沈着などが治る期間)は長くかかります。肌の老化の特徴はシミだけでなく、赤みや皮膚の質感の低下などの症状が多面的に出現するのが特徴です。広範囲の波長をやわらかく照射するIPLはダウンタイムが短い特徴があります。

シミ治療の注意点

【シミ治療を受ける際の注意点】

・日焼けされている方は治療を受けられません。
シミは病変がやや深い(表皮基底層〜真皮)ところにあります。光療法は波長や照射エネルギーを変えることにより病変部を破壊し、シミを治療します。日焼けをされている方はシミの病変部の表層にメラニン色素が多くなってしまい、エネルギーが遮られてしまいます。加えて、病変部以外の組織に反応することによりやけど(熱傷)のリスクが高くなってしまいます。熱傷をきたしてしまうと炎症後の色素沈着(Post Inflammatory Hyperpigmentation: PIH)が生じてしまいます。日焼けしているかどうかを判断するには胸やお腹の皮膚色と比べてください。はっきりと顔の方が茶色であれば日焼けしています。その場合は日焼け止めを塗ったり、日傘、つばの大きい帽子などで遮光をしていただいたりする必要があります。

・肝斑のある方は肝斑の治療を先に行う必要があります。
肝斑は皮膚のバリアが破壊された慢性的な皮膚炎の状態です。光線療法は強いエネルギーを皮膚に照射して、メラニン色素を破壊する方法ですが、皮膚が弱っている状態だと回復に時間がかかり、炎症後の色素沈着が生じやすくなってしまいます。当院では肝斑治療はリスクの少ない内服療法とスキンケアを行い治療しています。しっかりと肌が健康になった状態で治療を行なうことが結果的にストレスなく治療を行なうことができます。

・一回ですべてのシミを無くすことはできません。

・アフターケアが大事です。
光療法によって皮膚の色素が壊れ、脱落・吸収されます。傷を治す過程と同様にしっかりとケアをする必要があります。炎症が強い時期にはメラニンの感受性が強くなっていますので、紫外線を避け、保湿のため軟膏を塗布する必要があります。シミはかさぶたとなり、脱落しますが、3〜5日で脱落するとまだ新しい皮膚が再生されていないため、生傷の状態となってしまい、怪我とかやけどのあとのシミである炎症後の色素沈着が生じてしまいます。かさぶたは天然の被覆材なのでできるだけ長く維持したほうが結果的に早くきれいに治ります。かさぶたを10日間以上維持することをおすすめします。

・光線治療で生じる一時的な炎症、炎症後の色素沈着について
光線治療でシミの原因となっているメラニン色素を破壊し、治療します。照射すると色素に熱が発生し、赤みが生じます。その後かさぶたとなり、黒くなります。その後、かさぶたが剥がれるとピンク色になり、茶色くなり、時間と共に白くなっていきます。治療後のアフターケアが上手くいかないと赤みや茶色が強くなり、白くなるまでの期間が長くなってしまいます。

シミ治療の経過、色の変化イラスト

人間の身体の反応は個人差が大きく、絶対に安全な照射エネルギーというのはありません。また同じエネルギーでも人間の身体は日々、状態が変化しますので、前回は問題なかった強さでも赤くなったり、やけどを生じたりする可能性もあります。そのような症状は軟膏や日焼け止めなどで治療することができますので、生じた場合でも慌てずに対応してください。

シミ治療の料金

初回はシミのカウンセリング料金として、2,500円(10%税込)かかります。経過診察の診察料はかかりません。化粧はシミ診察の妨げになりますので、化粧を落として来院いただくようお願いいたします。

予約(Dr.牧野太郎の診療について)

お電話(097-558-6588)または来院時に承っております。
予約受付時間
平日10~12時 15~18時
土曜10~12時 14~15時

【市外・県外の方にはオンライン診療によるカウンセリングも】
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